めっきらもっきらどおんどんのあらすじ・伝えたいことは怖い?最後の一文に秘密が…

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めっきらもっきらどおんどんの伝えたいことは何だろう?
あらすじから怖い絵本なの?

めっきらもっきらどおんどんは、幻想的な日本の物語絵本。
娘たちも私も大好きな絵本のひとつです。
とてもパワーがありますよ。

子どもって、怖いのが苦手なのにおばけに興味深々だったりしますよね。

めっきらもっきらどおんどんは、そんなワクワクを楽しめるようになってきた2~3歳からおすすめの名作絵本。

そこで今回は、あらすじや伝えたいことのほかに、最後の一文の秘密までご紹介します。

心に響く魅惑の世界を楽しめるようになりますよ♪

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目次

めっきらもっきらどおんどん 作品情報

  • 発売: 1990年03月
  • : 長谷川 摂子
  • : ふりや なな
  • 出版社: 福音館書店
  • 価格:1,100円(税込)

めっきらもっきらどおんどんの対象年齢

◆読んであげるなら:3歳~
◆自分で読むなら:小学校低学年から

めっきらもっきらどおんどんの対象年齢は3歳~となっていますが、娘と2歳から読んでいました。

2歳:言葉の旋律を楽しむ

3歳~物語を楽しむ
という感じでした!

めっきらもっきらどおんどん あらすじ

躍動する言葉たちに彩られた、ちょっと怖い魅惑の世界に引き込まれます。

なぜかこの日に限ってあそぶ友達が見つからないかんたは、お宮のご神木の前でヤケをおこして、めちゃくちゃな歌を歌い、不思議の国へ引き込まれることに。

かんたは住人の奇妙なおばけ「もんもんびゃっこ」「しっかかもっかか」「おたからまんちん」と仲良くなり、時がたつのも忘れて遊ぶ。

ふと気づけば夜。

眠ってしまった3人のよこに座っていたかんたは、たまらなく心細くなり、がまんできずに

「おかあさーん」と叫ぶと……

魔法がとけてもとの世界に戻り、二度と戻れなくなる。

それになぜか、あの歌も思い出せない。

あれは夢だったのかな…?

でもかんたの手元には、おたからまんちんからもらった、おたからの水晶がある。

日常と異世界のつながりがピーターパンやトトロを彷彿とさせつつ、日本の情緒たっぷり!

のめりこむ心地よさがたまらないファンタジーです

ちなみに「もんもんびゃっこ」「しっかかもっかか」「おたからまんちん」の和風おばけ3人は、日本画をモチーフに作られているそう。

めっきらもっきらどおんどんは、特にあらすじでは魅力が伝わらないので、ぜひ手にとってみてほしい一冊です。

不思議な余韻とノスタルジーを味わえます!

「ちょっとためしよみ」なら絵本ナビ

めっきらもっきらどおんどんの伝えたいこと

作者の長谷川 摂子さんが絵本より先につくったという、めっきらもっきらどおんどんの歌がこちら!

出典:ふくふく本棚「こどものとも」1985年8月号 折り込みふろくより

遊ぼうね、みんな! 

めっきらもっきらどおんどんを通して伝えたいことは、長谷川 摂子さんのこの一言につきます。

子どもの世界をとても大切にしている長谷川 摂子さんは、めっきらもっきらどおんどんの歌について、インタビューで「自由にうたってください」「いろいろなめっきらもっきらどおんどんを、たくさんの子どもたちが元気に歌ってくれることを願っています」と答えています。

母として保育士として子どもと関わるうちに「子どもが遊ぶ絵本をつくりたい」と思うようになり、生まれたのがめっきらもっきらどおんどんだったそう。

いつでも、とんだりはねたりしている子どもたち、手にしっかり握れる小さな宝物に心を熱くしている子どもたち、大声でわめきちらす子どもたち、何か怖いことないかな、と胸をどきどきさせている子どもたち、友だちが好きで好きで仕方がないくせに時々母さんが恋しくなる子どもたち、そんな子どもたちと、この絵本でわたしは思いきり遊びました。

さあ、今度は子どもたちがこの絵本で遊んでくれる番です。遊ぼうね、みんな、みんな!

出典:ふくふく本棚「こどものとも」1985年8月号 折り込みふろくより

子どもへの愛に溢れているんですよね!

遊びをとおして成長する子どもたちへ伝えたいことはひとつ。

「遊ぼうね」ということがよく分かります。

めっきらもっきらどおんどんが、怖いだけでなく胸おどる楽しさに包まれているのは、すみずみまで愛が行き届いているからにほかならないんですよね。

読み聞かせで子どもと一緒に不思議の国で遊ぼう!

めっきらもっきらどおんどん 読み聞かせのコツ

めっきらもっきらどおんどんの読み聞かせのコツについても、長谷川 摂子さんの想いがあるんです。

絵本の読み方のコツは、あなた自身が物語の中に入ること。それが一番だと思っています。

子どものために活字を読んでやるというのではなくて、大人自身がその物語を楽しんで、物語の世界に入っていくんです。

大人があまりにも感情を込めて読むと、子どもは自由に感情移入できない、だから淡々と読んだ方がいい、という意見もあるようですが、子どもはそんなこと求めてないと思うんですよ。

出典:ミーテ絵本作家インタビュー

もう、共感しかないです。

読み聞かせてくれる大人が楽しいと子どもも楽しいさ~

そうなると、めっきらもっきらどおんどんの伝えたいことは、子どもも大人も「遊ぼうね、みんな!」ということになりますね!

めっきらもっきらどおんどん 最後の一文の謎

うちのめっきらもっきらどおんどんはシミしわだらけ。

めっきらもっきらどおんどんの最後の一文

―――きみなら おもいだせるかな?

実は、この最後の一文、あとから書き加えられたものなんです。

そう、初版にはないんですね。

この最後の一文があるかないかで、世界観がまたガラっと変わるので、読み比べもしてみたいところですが、いま流通しているのは、最後の一文があるバージョンのみ。

なぜ後から加えられたのかを調べたところ、出版元の福音館書店によると「作者の意向以外に、勝手に加えることはない」という回答があったとのこと。

作者の長谷川 摂子さんに確かめようにも、2011年にご逝去されているので、永遠に謎のままなのですが…。

遊ぼう!の延長で、対話として楽しむために加えたのかもしれません。

あるいは、心からの宝物があるなら、いつも忘れずに大事にしていてほしいという思いもあるのかなとか。

この最後の一文の謎も、想像力をかきたてられますね!

それこそがねらいだったりして!

かんたは あのうたをわすれてしまって どうしてもおもいだせない

かんたと一緒にノスタルジーの余韻にひたるか、

―――きみなら おもいだせるかな?

異世界への切符を忘れていないか確かめてみるか、

どちらがお好みですか?

めっきらもっきらどおんどんの感想

めっきらもっきらどおんどんの感想をママ・パパ・じいじばあば・先生別にご紹介!

40代 ママ 千葉県 女の子4歳

3歳10ヶ月の娘に読みました。
ちょうどオバケとか妖怪とか、怖い物に興味を持ち始めたようだったので選んだ1冊です。

妖怪が登場するシーンが強烈なので、ちょっとびっくりしたようでしたが、楽しいストーリーにすっかり引き込まれたようで、何度も何度も読まされました。

引用元:絵本ナビ

30代 パパ 新潟県 女の子3歳、女の子1歳

正直この絵本が紹介されていた時は、絵柄で無理!なんて思ってました。
ところが店頭で目にして読んでみた所、「こいつは面白い!」

引用元:絵本ナビ

60代 じいじ・ばあば 大阪府

あてずっぽうで、思いっきり叫んだ言葉が、こどもをおばけの世界に連れて行ってくれました。
こわそうなかおのおばけは、みんなちいさな子供のように純粋でかわいらしいです。
かんたと3人のおばけは、思う存分遊んで疲れます。
かんたの頭をふとよぎった言葉が、現実に帰るキーワードになりました。

引用元:絵本ナビ

40代 せんせい 北海道

特別支援学級の1年生から6年生までの
幅広い子どもたち8名に読み聞かせをしました。
少し長いお話かな?と思いましたが、
このお話の内容ならいけるかも!と思い、
挑戦してみました。

最初から最後まで一度も動かず、
声も出さず、集中して聞いていました。
周りにいた先生方もびっくりしていました。

引用元:絵本ナビ

めっきらもっきらどおんどんの感想として多いのが「集中して聞いていた」や「何度も読み聞かせした」です。

子どもがぐっと集中して聞き入る、という状態は物語にのめりこんでいる証拠ですよね。

そのとき頭の中はめくるめく想像の世界が広がっているので、読めば読むほど想像力が養われていくわけです。

めっきらもっきらどおんどんを繰り返し読んで、想像力を育んであげたいですね!

絵本ナビでもっと感想・口コミをみてみる

まとめ:めっきらもっきらどおんどんを読み聞かせ続けたら

娘は一時期、一番左のもんもんびゃっこが怖いと言っていました。

だからといって読むのをやめるほどではなかったのですが。

この3人はたしかに怖い印象ですが、とても純粋で中身は子ども。

読み進めるうちに愛着さえわいてくる、とても魅力的なキャラクターです。

見た目は怖いおばけたちを、はるかに体の小さなかんたが従えてしまうのも、ロマンがありますよね。

また、久しぶりにめっきらもっきらどおんどんを読みきかせたときは、最後の一文でハッとこわばり、「めっきらのうた、わすれちゃった」と言って泣いたこともありました。

それだけ感情移入していたということに、むしろ感動したものです。

子どもが求めていることを受け止めて応えつづけるおかあさんの存在は、子どもにとって信頼・安心できる何より大切な場所。

どれだけ遠くへ行っても、お母さんが待っていてくれる。


その安心感があるから、子どもは思いきり冒険できるんだということも教えてくれる、めっきらもっきらどおんどん。

これからも残っていくであろう、力のある絵本です。

めっきらもっきらどおんどんを読み聞かせてきた時間は、とても幸せな時間です!

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少しでも参考になれば嬉しいです。

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